福生ベースサイド整体院がお送りする健康知識向上ブログ
このブログは体の知識を手に入れて自ら健康になりたい人のためのブログです。

血圧ブログ第2弾は高血圧について解説します。
血圧と高血圧
血液は酸素、免疫細胞、糖や脂質、タンパク質などの栄養分を全身の必要な部位に届け、不要になった老廃物を肺や肝臓、腎臓へ運びます。
血圧があることによって心臓から血液が送り出されて全身のすみずみまで行き渡ることができます。
人は立って生活しているので、脳は心臓よりも高い位置にあります。
血圧がなければ脳へ血液を送ることもできません。
血圧を測るときに重要なのが心臓が最も縮んだときの血圧の収縮期血圧(最高血圧、上の血圧)と心臓が最も広がったときの血圧の拡張期血圧(最低血圧、下の血圧)です。
2008年度に始まった特定検診・特定保健指導では正常な血圧は次のように設定されました。
収縮期血圧130未満、拡張期血圧85未満
この枠を超えるといわゆる高血圧とされてしまいます。
基準を作った人たち
欧米では政府が関与して決定していますが、日本では日本高血圧学会という製薬会社と利益相反のある機関が決定していて政府は関与しません。
日本高血圧学会が発行している高血圧治療ガイドライン(2019年版がおそらく最新)によると
- 高血圧
収縮期血圧140以上、拡張期血圧90以上 - 正常血圧
収縮期血圧130未満、拡張期血圧80未満 - 指摘血圧(最適な血圧)
収縮期血圧120未満、拡張期血圧80未満
とされています。
私はこのガイドラインを見て低ければ低いほど良いのかと思ってしまいました。
血圧が低くなれば脳への血流が低下する恐れがあり、それは脳細胞への酸素供給の低下を意味します。
高血圧の原因
血圧の上昇には必ず原因があります。
日本高血圧学会では日本人の高血圧の原因は食塩の過剰摂取、肥満とメタボリックシンドロームとされています。
しかし実際の医療現場では原因不明という意味である本態性高血圧と言って、高いなら下げればいいという乱暴で対処的な治療が行われています。
本態性高血圧という言葉は非常に便利な言葉です。
細かな検査をせず、すぐにこの言葉を発する医師には注意が必要です。
高血圧の原因は様々です。
- 加齢、ストレス、不安
- アルコール、運動不足、睡眠不足
- 高血糖、閉鎖不全弁膜症、慢性貧血、甲状腺機能亢進症、動脈狭窄、腎臓疾患など
検診で高血圧と言われる人のほとんどは①か②です。
年を取れば誰でも血管は硬くなり、運動量も減ってきます。
これはいたって正常な変化です。
高血圧は病気ではなく、症状として捉えてください。
血圧が高くなっているのは病気で悪くなった機能を補った結果なのです。
例えば腎臓疾患を放置して降圧剤で血圧を下げ続ければ、腎臓の機能はどんどん低下し、病気は悪化します。
血管が硬くなると血液の流れが悪くなり、放置すれば脳に酸素が届きにくくなります。
元気な人であれば血圧を上げて脳への血流を確保するのが正常な体の反応です。
これを無理やり降圧剤で下げれば脳が酸欠になり、腎臓には圧がかからなくなって尿の濾過ができなくなる危険性があります。
心臓の悪い人では血圧を下げてしまうと、血管内で血液の滞留が起こって固まって血栓が発生し、それが脳へ流れれば脳梗塞を起こしてしまいます。
水道管で考えてみてください。
清流であれば汚れは溜まりませんが、流れが滞れば汚れが蓄積していつか詰まりますよね。
ですので安易な降圧剤の服用は隠れた原因(病気)を無視しかねません。
血圧測定の注意点
検診や人間ドックで「血圧が高いです」と言われた時は鵜呑みにせず、自宅で複数回の計測をすることをおすすめします。
特にお風呂上がり、飲酒後、就寝直前など血圧が低い時間帯に測ってみてください。
ここで正常値内の血圧であれば降圧剤は不要になります。
本当に高血圧なのであれば病気が原因しているので血圧はあまり下がりません。
日常生活では血圧の上下動はあって当然です。
高血圧は危険なのか?
WHOは1959年、1962年に正常血圧は年齢とともに上がるとガイドラインに明記しています。
血圧が年齢とともに上がる人は正常に年をとっているということです。
血圧が高い方が元気に長生きできるということを裏付けるデータが慶應義塾大学医学部の研究グループから発表されています。
100歳以上の方を対象に収縮期血圧と自立度の相関関係を調べたもので、血圧が高いほど自立度も高いという結果が出ています。

(Geriatr Gerontol Int 2008;8:300)
自立度が高いとは自分でできることが多いということです。
つまり生活に支援を要する認知症も少ないということになります。
ここでの自立度は食事、車椅子からベッドへの移動、整容、トイレ動作、入浴、歩行、階段昇降、着替え、排便コントロール、排尿コントロールの10項目で各項目が10点満点の合計100点満点です。(バーゼル指数)
最も自立度が高かったのは収縮期血圧が156〜220のグループという結果から、加齢に伴い血圧が上がることは元気の証拠とも言えるかもしれません。
高血圧と病気の関係
高血圧によって心血管系の肥大や機能低下を起こす。
なんらかの原因(病気)があって血圧が上がる。
この2つは全くの別物です。
閉鎖不全弁膜症、慢性貧血、甲状腺機能亢進症、動脈狭窄、腎臓疾患、交感神経腫瘍、副腎皮質腫瘍などの病気によって血圧が上がることがあります。
腎臓の病気は血液濾過機能が低下し、代わりに血圧が上がります。
闇雲に降圧剤を服用すれば腎臓機能の低下状態が続いてしまうだけで原因解決にはなりません。
糖尿病では血糖値が上がり、それを薄めるために血管内に水分を引き込んで血圧が上がります。
血糖値の管理をすれば、血管内から水分は出ていき血圧は元に戻ります。
降圧剤を使っても血糖値がコントロールされなければ糖尿病の改善にはつながりません。

高血圧は作られた病気なのか?
ここまで読んで分かったかもしれませんが、検診で指摘される高血圧は病気ではなく加齢による正常変化である可能性が高いです。
ですが基準値のせいで高血圧という病気の烙印を押される方が多いです。
日本人間ドック学会の基準で20〜79歳の人の9%(860万人)が高血圧とされ、1983年の老人基本検診の基準では2%(190万人)が高血圧とされていました。
しかし
現在の特定健診の基準では16%(1530万人)になってしまいます。
基準が変わったため1300万人以上の人が高血圧とされてしまいました。
これが日本高血圧学会の2000年の基準だと2670万人、2009年の基準だと2860万人となります。
さらに2019年の基準では74歳以下の降圧目標が上130未満/下80未満とされていますが、2014年のアメリカのでは60歳以上で上150までは正常とされています。
これによって基準を超えてしまう人は4000万人まで増えると推測されています。
2019年の厚労省の国民健康・栄養調査によると60歳以上で36.1%、70歳以上では51.7%の人が降圧剤を服用しています。
加齢変化を無視した基準によって高齢者の半分以上の方が不要かもしれない降圧剤を飲んでしまっています。
ちなみに降圧剤は高齢者に対しては脳梗塞の恐れがあるので慎重投与とされています。

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